サイえんすとマナぼ!

汗とスキンケア

外でスポーツをした時などにかく汗って、なんだか気持ちがいいよね!でも、そのままにしておくと、かゆくなったりしちゃうよね?暑い日にダラダラ汗が出ちゃったり、ドキドキした時にも汗かいちゃったりするけど、汗って、身体に良いの? 悪いの?何のために出るの?皮膚科の先生に聞いてみたよ!

橋本 知加 先生。皮膚科専門医。高輪皮膚科・形成外科*所属先は当時のものです

サイえんすくん、こんにちは!  「汗」について説明するわね。

『汗』には、気温の急な変化や激しく動いた時などの体温調節、そして、皮膚の湿度を保つなどの重要な役割があるのよ。

『汗』は、皮膚の深いところにある汗腺という部分から分泌され、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があるの。普通私たちが「汗をかく」ときの『汗』は、エクリン腺からの『汗』なの。成分は、ほとんどが「水」で、「塩化ナトリウム」などの電解質や、「尿素・乳酸」、そして「抗菌ペプチド」なども含んでいるのよ。

「尿素や乳酸」は、天然保湿因子(NMF)と言って、皮膚の角層内で水分を蓄え、肌をしっとりさせる成分でもあるのよ。また、皮膚表面を覆う【皮脂膜】は、皮膚のうるおいバリアとして重要だけど、これは『皮脂』と『汗』が混ざって作られたもので、天然の保湿クリームともよばれているの。

そして「抗菌ペプチド」は、まさに菌に対抗する成分なので、外からの菌に対して感染を防ぐ役割もしているのよ!

へ~! じゃ、汗をかくことはいいことなんだね~!汗をかいてお肌もしっとり~、菌からも守ってくれるなんて、サイコー♪どんどん汗をかいて、キレイなお肌を手に入れちゃおう!

サイえんすくん! ちょっと待って!汗をかく時期や理由、量によって、汗に溶け込んでいる成分や濃度は変わるのよ。

例えば、一度に大量に汗をかいた場合などは、汗に含まれる「ナトリウム」など塩分の濃度が高くなるので、それが刺激になって、かゆくなったりしやすくなるの。

汗をそのままにしておくのはおススメできないわ。

夏の暑い日にスポーツをして汗をいっぱいかいた時、洋服に白っぽい粉が付いたりするのは…、あれは汗に含まれる塩だったんだね!かゆくなったりしたら大変!汗かく? かかない? どっちがいいの~??

汗をかくことは、体にとってとても良いこと、必要なことよ。

私たちは、汗をかいたと意識していなくても、少しずつ発汗しているの。でも、例えばアトピー性皮膚炎の方などは、汗をかきにくい体質の方が多いので、汗をかくトレーニングをしていただくこともあるくらいよ。

ただ、アトピー性皮膚炎の方の場合、汗に含まれる天然保湿因子の量が少なかったり、もともと角層の保水力が弱かったり、うるおいバリアが低下していることが多いので、日頃から保湿クリームを塗るなど、スキンケアをしっかりしておくことも必要なのよ。

「大切な肌のうるおいバリア」 についてはこちら!

乾燥しやすい肌の人は、汗だけに頼らず、保湿のスキンケアも忘れないようにしないといけないんだね!

そうね!そして、大量に汗をかいた時は、早めに洗い流すことがおススメよ。

夏の暑い日に2週間、小・中学生に学校で毎日シャワーを浴びさせたら、浴びなかった時に比べてアトピー性皮膚炎の症状が改善したという、皮膚科の先生の発表もあるのよ。

全身ならシャワー、脚や腕なら水道で洗い流して、清潔なタオルでそっと押さえるように水分をとって、汗で濡れた洋服を着がえられると理想的ね。洗い流したりできない場合は、濡れたタオルなどでそっと押さえるだけでもよいと思うわ。要するに、肌の上に残った汗の刺激成分を、少しでも薄めてあげることが大事なの。

肌が敏感な方は、アルコールティッシュなどを使うと、含まれている成分がかえって刺激となることがあるので注意してね。

乾いたタオルでゴシゴシ擦るのも肌を傷めることに繋がるので、できれば清潔な水で濡らして、そっとタオルで押さえるようにするのがおススメよ。

これからの季節も、健康的にたくさん汗をかいて、刺激のない清潔な水でぬぐって、さっぱりスッキリ、キレイなお肌で過ごせそう~!CHIKA先生、メルシ~♪

どういたしまして!汗をぬぐった後の、保湿のスキンケアも忘れずにね!

「カンタンらくらくな保湿クリームの塗り方」 はこちら!

うぃ~♪

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