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顔のべたつき

顔のべたつきの原因は? 原因と対策、効果的なスキンケアを紹介

あぶらとり紙でケアしても、すぐにテカってしまう顔のべたつきに悩んでいませんか。
皮脂による顔のべたつきは、化粧崩れを引き起こすだけでなく、ニキビやくすみなどの肌トラブルの原因にもなります。
 
本記事では顔のべたつきの原因や、肌トラブルについて詳しく解説します。顔のべたつきに効果的なスキンケアもご紹介しますので、ぜひ試してみてください。

顔のべたつきの原因と対策

顔のべたつきを感じる原因は、皮脂の過剰分泌だといわれています。
 
特に、脂性肌とインナードライの方は、遺伝的な要素により顔のべたつきを感じやすい傾向にあります。また、間違ったスキンケアや生活習慣の乱れもべたつきを引き起こす原因となります。
 
体質的なもの以外の皮脂分泌過剰の要因となるものには以下があげられます。

  • 皮脂の落としすぎ
  • 生活習慣の乱れ
  • ホルモンバランスの乱れ
 

ここでは、1つずつ詳しくご紹介していきます。

皮脂の落としすぎ

皮脂を落としすぎると、顔がべたつくだけでなく、バリア機能の低下も引き起こします。
 
皮脂は肌の水分保持だけでなく、細菌の侵入を防ぐ役割を持っています。脱脂力の強い洗浄料を使っていたり、1日に何度も洗顔をしたりするなどの過剰な洗顔によって必要以上に皮脂を落としてしまうと、肌は自分を守ろうとして、より多くの皮脂を分泌して、顔がべたついてしまいます。
 
過剰に皮脂をとりすぎないよう、さっぱり感がありつつも水分を保ちやすい洗浄料を選んだり、複数回洗顔をしたりなど洗いすぎを避けたり、あぶら取り紙を使い過ぎたりしないようにしましょう。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れは、顔のべたつきの原因である皮脂の過剰な分泌を招きます。
 
なかでも寝不足は、身体を活発にさせる交感神経を優位にさせるため、皮脂の分泌を過剰にします。皮脂の増加を防ぐためにも、睡眠時間をしっかり確保して、自律神経のバランスを保つようにしてください。
 
さらに、食生活の乱れも問題です。脂質と糖質の過剰摂取は、顔のべたつきにつながるとされています。脂っこい食事など脂質の摂取が増えることで、皮脂の過剰な分泌につながるケースもあります。健康的な食事で栄養をバランスよく摂取することも、顔のべたつきを防ぐ方法の1つといえるでしょう。
 
特に、ビタミンB2は脂質の代謝を促して適正な皮脂の分泌を保つ働きがあり、鮭や豚などに多く含まれています。ビタミンB2は身体に蓄積できない栄養素のため、ビタミンB2を含む食品を毎日食べるか、サプリメントなどで摂取するのもおすすめです。
 
また、ビタミンB6もビタミンB2と同様に、タンパク質と脂質の代謝を助けてくれるビタミンといわれています。摂取することで、肌の調子を整える効果が期待できるでしょう。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れも、顔のべたつきを悪化させる原因の1つです。女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、肌状態にも深く関わっています。
 
思春期や生理前後は、ホルモンバランスが崩れやすく、男性ホルモンと似た働きをするプロゲステロンの分泌が多くなります。
 
プロゲステロンは皮脂の分泌量を増やすため、一時的に顔のべたつきを強くしてしまいます。このため、生理前になるとニキビが悪化するという女性の方も多くいます。
 
ただし、ホルモンバランスの乱れがおさまるにつれ、肌のべたつきも徐々に落ち着いてきます。
 
ホルモンバランスの乱れを防ぐためには、健康的な食事をしたり、睡眠をしっかりとったりすることが大切です。女性ホルモンのバランスを整えるのであれば、多くの食材を組み合わせて豊富な栄養素を摂取しましょう。特に、プロゲステロンのバランスを整えたい場合はビタミンEの摂取がおすすめです。

顔のべたつきが原因で起こる肌トラブル

ここでは、皮脂によるべたつきによって起こりうる肌トラブルについてご紹介します。

  • くすみ・毛穴悩み
  • ニキビ
  • 脂漏性湿疹(皮膚炎)
 

症状や原因について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

くすみ・毛穴悩み

顔のべたつきの原因である皮脂の過剰分泌は、くすみや毛穴悩みを引き起こすこともあります。
 
皮脂は肌の上で酸化すると、くすみを起こし肌のトーンを落とします。明るく透明感のある肌をキープするために、皮脂が蓄積して酸化することのないよう、洗顔や保湿を心掛けるとよいでしょう。
 
また、毛穴に詰まった皮脂が酸化すると、肌への刺激になります。その結果、毛穴の開きや、酸化した皮脂が黒ずんで目立ってしまうといった問題が起こることもあります。

ニキビ

顔のべたつきにより、ニキビができてしまったという方も多いのではないでしょうか。皮脂分泌が多くなると毛穴が詰まりやすくなり、「白ニキビ」や「黒ニキビ」といった初期段階の症状が現れます。
 
白ニキビは、一般的に毛穴に皮脂が詰まることで、表面の皮膚が少し盛り上がった状態を指します。一方、黒ニキビは、毛穴に詰まった皮脂が空気に触れることで、酸化して黒くなった状態となります。
 
白ニキビ、黒ニキビともに痛みを伴うケースは少ないとされていますが、白ニキビや黒ニキビに対策をせずそのまま放置すると、皮脂を好物とするアクネ菌が毛穴のなかで増殖し炎症を起こしてしまいます。
 
炎症が起きて赤みが出た状態を「赤ニキビ」、さらに悪化して膿を持った状態を「黄ニキビ」といいます。赤ニキビや黄ニキビになると、痛みを感じるケースも多いといわれています。
 
初期段階の白ニキビや黒ニキビは、スキンケアでのアプローチが可能です。しかし、赤ニキビや黄ニキビは、炎症を抑える必要があります。そのため、赤ニキビや黄ニキビになった段階では、皮膚科を受診して治療を受けたり、ニキビの炎症に効果的なアイテムを使用したりする必要があります。

脂漏性湿疹(皮膚炎)

脂漏性湿疹(皮膚炎)は、皮脂を好むマラセチア菌というカビ(真菌)の増殖が原因で起こる皮膚炎です。マラセチアは、増殖すると皮膚を刺激し悪影響を及ぼします。
 
脂漏性湿疹(皮膚炎)は髪の生え際や鼻のまわりなど、皮脂が多く分泌される部位にできやすく、赤みやフケが出るのが特徴です。痛みはありませんが、まれにかゆみを伴う場合があります。
 
大人の脂漏性湿疹(皮膚炎)は自然治癒するケースが少ないので、症状が出たら早めに医療機関を受診しましょう。日々の予防策としては、肌の皮脂量を整えるスキンケアがおすすめです。

顔のべたつきへの効果的なスキンケア

顔のべたつきに効果的なスキンケア方法として、以下のステップごとにご紹介していきます。

  • 洗顔
  • 保湿
 

皮脂分泌量の増加を防ぐ洗顔方法や、保湿するときのポイントについても解説していますので、顔のべたつきが気になる方は、ぜひ日々のスキンケアに取り入れてみてください。

洗顔

洗顔は必要な皮脂を残しつつ、刺激を与えないようやさしく行うのがポイントです。顔のべたつきが気になる際の、洗顔のステップをご紹介します。
 
1.ぬるま湯で顔を予洗いします。
 
2.洗顔料を手に取り、少しずつ水を加えながら泡立てます。泡で出てくる洗顔フォームや、泡立てネットを使うのが便利でおすすめです。
 
3.泡で顔全体を洗います。手でこするのではなく、泡で洗うように意識するのがポイントです。皮脂のたまりやすい小鼻や額などのTゾーンは、指の腹でクルクルと洗います。
 
4.37℃前後のぬるま湯で、約1分を目安に泡を落とします。髪の生え際やフェイスラインなどは泡が残りやすいので、鏡でチェックしながらすすぐようにしましょう。
 
5.清潔なタオルで、肌を押さえるようにしてやさしく拭き取ります。
 
洗顔は基本的に朝と夜の2回まででよいといわれています。洗顔の回数が多いと皮脂の落としすぎにつながるので注意しましょう。
 
なお、洗顔料はこすらずに洗えるものや、すすぎが早いものなどを選ぶのがおすすめです。

保湿

皮脂により顔がべたつく場合でも、肌の水分と油分のバランスを保つため、乳液やクリームを使って保湿しましょう。
 
脂性肌やインナードライの場合は、こってりとしたクリームだと肌の油分を増やしてしまうため、ジェルクリームのような水分量の多いものを選びましょう。
 
オイリー肌用やさっぱりタイプなど、軽いテクスチャーのアイテムも相性が良いので、ぜひ使ってみてください。
 
また、ビタミンCやビタミンAなど、皮脂量を整えてくれる成分が配合されたスキンケアもおすすめです。ただし、べたつきによる肌トラブルが深刻な方は、ビタミンCやビタミンAは刺激を強く感じる場合があるため、注意が必要です。

顔のべたつきは効果的なスキンケアが重要

顔のべたつきは遺伝的な要素だけでなく、間違ったスキンケアが原因となることがあります。顔のべたつきを改善しようと、洗顔のしすぎやあぶらとり紙の使いすぎをしてしまうと、皮脂を落としすぎることになり、皮脂の過剰分泌を招いてしまいます。結果として、余計に顔がべたつくといったことになりかねません。
 
また、顔のべたつきは、そのままにしておくとニキビや毛穴トラブルの原因となるケースもあるため、効果的なスキンケアを取り入れてべたつきを防ぐようにしましょう。
 
スキンケアをする際は、皮脂を落としすぎないよう、ぬるま湯で優しく洗顔しましょう。また、洗顔料にも気を配り、肌をこすらずに洗えるタイプや、すすぎが早いタイプを選ぶのがおすすめです。ただし、顔がべたついている場合でも、保湿ケアは忘れずに行いましょう。

【監修者情報】

お名前:竹内 想
資格:
・日本医師会 認定産業医
・化粧品検定1級
経歴:
2016年に名古屋大学医学部を卒業後、市中病院での初期研修を経て現在は皮膚科医として大学病院を含む複数の病院で外来診療を行う。
皮膚科医として専門的な内容をわかりやすく伝えることに重点をおき、WEB記事監修や執筆も行う。
 
 
 
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