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シアバター

シアバターの効果とは? メリット・デメリットや効果的な使い方を解説

さまざまな化粧品で使用されているシアバターが気になっているものの、具体的にどのような効果があるのかわからない方もいるでしょう。
 
シアバターは高い保湿効果と肌荒れの予防効果があり、人気がある成分です。
 
本記事ではシアバターの効果やメリット・デメリットを解説します。効果的な使い方もあわせて紹介しますので、日々のお手入れにシアバターを取り入れたい方はぜひ参考にしてください。

シアバターとは

シアバターとは、シアの木の実の種から採れる天然の植物性油脂のことを指します。食用油・薬・保湿などを目的に、主にアフリカ地域で生産されてきました。
 
常温では固形ですが、肌に塗ると体温で溶けて肌になじみます。このことから油分であっても「オイル」ではなく「バター」と呼ばれます。
 
肌の酸化の働きを抑えるステアリン酸・保湿効果を期待できるオレイン酸など、人の皮脂に似た成分が含まれています。
 
シアバターには未精製タイプと精製タイプの2種類があり、それぞれ色や香りが異なります。
 
化粧品によく使われているタイプは、精製シアバターで、未精製のシアバターに加熱処理や化学処理を行い、不純物を取り除いて作られます。不純物が除去されて安定していることと、白色で香りがない点が大きな特徴といえます。

シアバターの効果とは

シアバターを使うと、以下の3つの効果を期待できます。

  • 高い保湿力
  • 肌荒れ予防
  • エイジングケア効果
 

保湿力が高いうえにさまざまな肌悩みにアプローチできる、と人気を集めています。
日々のお手入れにシアバターを導入するかを悩んでいる方は、自分が求める効果を得られるかチェックしてみてください。

高い保湿力

シアバターは高い保湿力があり、お肌のうるおいを保つ効果を期待できます。
 
人間の皮脂に似ているオレイン酸とステアリン酸が主な成分なので、肌なじみがよく、全身の保湿ケアに使えます。
 
肌への負担が少ないため、敏感肌の方の保湿ケアとしても利用しやすいでしょう。
 
また、シアバターは、空気に触れても酸化しにくい不乾性油です。不乾性油は蒸発しにくいので、角層の上に皮脂膜を作り、肌の乾燥を防ぐ効果も見込めます。
 
夜のケアはもちろん、なかなかメイク直しできない日の朝のスキンケアに取り入れてもよいでしょう。

肌荒れ予防

シアバターには、肌荒れ予防効果もあります。
 
シアバターに含まれるアラントインという成分は、肌や粘膜の自然治癒力を助けたり、肌を落ち着かせたりする成分だといわれています。組織修復作用もあるとされているため、あかぎれ・ひび割れなどの予防にも使えます。
 
また、粘膜の再生効果を期待できるカロテノイドといった成分も含まれており、肌荒れの改善を期待できます。
 

エイジングケア効果* 

シアバターにはトコフェロール・トリテルペンアルコール・パルミチン酸といった、エイジングケア効果が期待できる成分が配合されています。そのため、肌の老化防止の効果も期待できます。
 
天然のビタミンEであるトコフェロールは、細胞の老化を進める過酸化脂質の発生を防ぎ、肌のターンオーバーを促進します。この作用により、シワ・シミの生成を予防します。
 
また、トリテルペンアルコールは親水性が高く、肌を柔らかくする効果が見込めるので、年齢とともに肌のごわつきが気になってきた方のスキンケアにおすすめです。
 
さらに、パルミチン酸には酸化ストレスを和らげる働きがあり、過剰な皮脂の分泌を抑えてくれます。

*年齢に応じたお手入れのこと

 

関連記事:Avene「 肌ケア情報|トコフェロール(ビタミンE)とは」
参照:化粧品成分オンライン「パルミチン酸の基本情報・配合目的・安全性」
 

シアバターのメリット・デメリット

肌を整える効果があるシアバターですが、メリット・デメリットがあります。
 
シアバターをうまく取り入れるためにも、メリットとデメリットを知っておきましょう。

メリット

シアバターの一番のメリットとして、前述したように高い保湿力が挙げられます。
 
とくに精製タイプは不純物が取り除かれており、品質が安定している点が魅力です。酸化作用を受けにくいため、未精製タイプに比べて劣化しにくいといえます。刺激になりやすい成分や香りも少なくなっているので、敏感肌の方も使いやすいでしょう。

デメリット

シアバターは一般的なスキンケア用品と比べると、独特な香りがあります。精製タイプはある程度香りが抑えられますが、未精製タイプはナッツのような独特の香りがあり、人によっては苦手と感じるかもしれません。
 
また、シアバターは保湿力が高い分、油分が多いというデメリットもあります。脂性肌の方などは、使用することで皮脂が過剰になり、肌のターンオーバーが乱れることもあります。
 
乾燥肌の方でも塗りすぎると、毛穴を塞いでしまいニキビなどの肌荒れにつながる場合もあるため、肌質に合った使用方法を意識するのがおすすめです。

シアバター配合のスキンケア製品の効果的な使い方

シアバターはその保湿効果からスキンケア製品などに配合されていることがあります。ここでは、シアバター配合のスキンケア製品の効果的な使い方として、以下の3点をご紹介します。

  • 顔全体の保湿
  • 体全体の保湿
  • 唇の乾燥対策
 

シアバター配合製品は、使用方法を工夫することでより効果的なスキンケアが可能になります。自分の肌質や好みに合わせて、最適な使用方法を見つけていくことをおすすめします。

顔全体の保湿

シアバター配合のスキンケア製品で顔全体の保湿を行う際は、以下のステップで進めましょう。

  1. 化粧水で肌にうるおいを与える
  2. あずき豆大程度のシアバターを手に取る
  3. 手のひらでシアバターをしっかりと温める
  4. 温めてクリーム状になったシアバターを顔全体に塗り広げる
 

シアバターは保湿力が高いため、少量でも塗り広げれば効果を期待できます。とくに乾燥しやすい目元や口元は重点的に塗ると良いでしょう。
 
皮脂の分泌量が多い額から鼻にかけてのTゾーンは少なめに塗布するのがおすすめです。

体全体の保湿

体全体の保湿にシアタバーを活用したい場合は、シアバター配合のボディークリームなどを活用するとよいでしょう。ポイントとしては、顔に塗るときと同じように、手のひらで温めてクリーム状にすることが大切です。
 
また、シアバター配合のスタイリング剤などもありますので、髪のスタイリングに活用することも可能です。

唇の乾燥対策

唇の乾燥対策としてもシアバターは有効なため、リップクリームにシアバターが配合されていることも少なくはありません。乾燥で唇の皮がめくれやすいという方にはとくにおすすめです。
 
シアバター配合のリップクリームを唇に塗り、3〜5分程度ラップでパックすると、よりうるおいを与えられます。
 
また、口紅を塗る前のリップ下地として利用すれば、日中の乾燥対策も期待できます。

シアバターを使って肌の健康を保とう

シアバターは天然の植物性油脂で、保湿力の高さが魅力です。全身に使えるため、顔や体だけでなく髪にも使えます。
肌を落ち着かせる効果や、酸化を抑える働きのある成分が含まれるので、肌荒れ予防・改善やエイジングケア効果も期待できます。
敏感肌の方でも使いやすいことから、さまざまな肌悩みへアプローチできるでしょう。
乾燥を防ぎたい方や肌を整えたい方は、本記事を参考にシアバターを使ってみてください。

【監修者情報】

お名前:若菜遊子
経歴:美容エディター。学生時代から雑誌作りに携わり、編集プロダクションを経て2000年にフリーランスとして独立。「Ray」「CREA」「25ans」などファッション誌の美容記事を執筆。現在は集英社の美容誌「MAQUIA」編集部に在籍。人気アーティストとのメイク企画、新作スキンケアやヘアケア企画など、幅広いジャンルを担当。MAQUIAエディター歴は17年目になる。
 
 
 
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