
肌が老化する3つの原因とは? 効果的なスキンケアとあわせて解説
シワ・シミ・くすみ・ごわつきなど、肌の老化が気になってきた方も多いのではないでしょうか。
年齢を重ねると肌も変化するため、年代に応じたケアが重要です。
本記事では、肌が老化する原因や年齢による肌トラブルを解説し、効果的なスキンケア方法を紹介します。年齢肌に悩む方はぜひ最後までお読みください。
肌が老化する3つの原因
肌が老化する原因は、主に以下の3つです。
- 紫外線
- 肌の糖化
- 肌の酸化
それぞれの詳細について解説していきます。
紫外線
肌が老化する原因のひとつは、太陽光の一部である紫外線です。紫外線による老化は光老化と呼ばれ通常の老化に重ねて生じます。
紫外線が肌に当たると活性酸素やフリーラジカルが発生し、シワ・シミ・そばかす・たるみの原因になります。活性酸素を介してDNAが損傷されることや、紫外線によって直接細胞が傷つけられることで、肌の老化を早めるケースも見られます。
紫外線によるダメージは蓄積されるため、早い人では20代からシミが現れることもあります。日常的に、紫外線から肌を守るスキンケアを行うことが大切です。
関連ページ:avene「正しい紫外線対策とは?UVケアの基礎知識とスキンケア方法を解説」
肌の糖化
肌の糖化も、肌が老化する原因のひとつになります。
糖化とは、タンパク質や脂質が余分な「糖」と結びつくことです。糖化は例えば食品の加熱調理によって発生しますが、体内でも同様の反応が起こっていることが知られています。
体内で糖化が起こると、最終的にAGEs(Advanced Glycation End Products:最終糖化産物)が作られ、シワ・シミ・たるみなどの肌の老化を引き起こすとされています。糖分の摂りすぎや運動・睡眠の不足で糖化が起こりやすくなるので注意しましょう。
肌の酸化
酸化とは物質と酸素が化合する反応のことで、例えば鉄が錆びる現象も酸化によるものです。
酸化は生体にとって必須の反応ですが、体内に活性酸素が生じ、脂質やタンパク質、酵素、細胞のDNAが傷ついてしまうという側面もあります。
肌が酸化すると、シワ・シミ・たるみ・くすみといった肌トラブルが起こりやすくなります。
肌の酸化の原因は、紫外線・ストレス・不規則な生活などさまざまです。
人には酸化から体を守る「抗酸化作用」がありますが、抗酸化作用は20代をピークに減少します。肌の老化を防ぐためには、酸化につながる行動を減らすことが大切です。
肌の老化が原因で起こる肌トラブル
肌の老化が原因で起こる代表的な肌トラブルは以下の3つです。
- シワができる
- 肌がたるんでくる
- シミがでてくる
どのような内容かを1つずつ見ていきましょう。
シワができる
肌が老化すると、シワができやすくなります。シワができる原因は、加齢だけでなく、紫外線によるダメージ・乾燥などさまざまです。
とくに、紫外線による光老化(環境的な要因)の影響は大きく、加齢に伴って蓄積され、コラーゲン線維が減少して深いシワを作ります。
また、加齢によりターンオーバーが乱れるとコラーゲンやヒアルロン酸など真皮の構成成分が減少し、肌のハリを保ちにくくなります。その結果、目元・首など、よく動く部位にシワが生じやすくなります。
シワ対策には保湿ケアやハリ・弾力を与えるアイテムを使用すると効果的です。
肌がたるんでくる
肌がたるむとフェイスラインが曖昧になり、ほうれい線ができたり二重顎になったりして、老けた印象を与えます。
肌がたるむ原因は、肌のハリや弾力に大切な働きをする真皮のコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンが加齢で減少するためです。
その結果、肌の弾力が失われ、肌がゆるんでたるんでしまいます。
たるみ対策では、日々の保湿ケアや紫外線対策が重要です。
シミがでてくる
加齢とともにターンオーバーが衰えると、シミの原因となるメラニンを排出できなくなります。
本来、メラニンは紫外線から肌を守るための色素ですが、過剰に生成されたり排出できなくなると蓄積してシミになります。
シミがあると年齢より上に見られることも少なくありません。若々しい印象を保つためには、シミができないように保湿や紫外線対策をしましょう。
肌の老化を防ぐ効果的なスキンケア

- 紫外線対策をする
- 肌のうるおいを保つ
- エイジングケア※用のアイテムを使用する
肌が老化する原因に応じて、適切なスキンケアをすれば若々しい印象をキープできます。具体的にどのようなことをするべきか、1つずつ見ていきましょう。
※年齢に応じたケアのこと
紫外線対策をする
光老化を防ぐために、紫外線対策もとても重要です。
紫外線は曇りや冬の日も降り注ぐため、一年中対策を続けることが効果的です。朝のスキンケアのタイミングで日焼け止めを塗るのも忘れずに行いましょう。また、日焼け止めはこまめに塗り直しをすることも大切です。
ほかにも、天気や気温に応じて日傘・帽子・アームカバー・サングラスといったアイテムも活用してみてください。
関連ページ:avene「正しい紫外線対策とは?UVケアの基礎知識とスキンケア方法を解説」
肌のうるおいを保つ
肌の老化を防ぐためには、肌のうるおいをキープする保湿ケアが重要です。
化粧水で保湿し、その後、乳液やクリーム・保湿ジェルで蓋をすることで、しっかりと保湿しましょう。
また、スキンケアに使用するアイテムとして、ヒアルロン酸やセラミド、スクワランなどの成分が配合されたアイテムの使用もおすすめです。
エイジングケア用のアイテムを使用する
乾燥小じわやハリ・弾力のなさといった年齢肌のトラブルに対応できる、エイジングケア用のアイテムを使用することもおすすめです。
エイジングケア用のアイテムは、保湿成分やハリ・弾力にアプローチする成分などが配合されていることが多く、肌の老化にアプローチしやすい点が魅力です。
エイジングケア用のアイテムを選ぶときは、気になる肌悩みにアプローチできる成分が入っているかを確認すると良いでしょう。
具体的には、以下のような成分は、エイジングケア向きといわれています。
成分名 |
期待できる効果の例 |
ビタミンC・ビタミンC誘導体 | ・肌におけるメラニンの生成の抑制 ・シミやくすみの改善 |
ヒアルロン酸 | ・肌の乾燥を防ぐ |
レチノール | ・肌のターンオーバーを促進し、コラーゲンの生成を促す ・シワや毛穴の引き締め、ニキビの予防 |
ナイアシンアミド | ・肌のバリア機能の強化 ・肌の水分保持力を高めることで乾燥や肌荒れを防ぐ |
セラミド | ・肌の乾燥や外部刺激からのダメージを軽減する ・肌のうるおいと柔軟性を保つ |
ただし、成分の効果については、製品の濃度や使用方法によって異なる場合があります。各製品の臨床試験結果や、メーカーの情報を確認したうえで使用を検討することが重要です。
肌の老化への対策は日ごろからケアすることが重要


【監修者情報】
資格:
・日本医師会 認定産業医
・化粧品検定1級
経歴:
2016年に名古屋大学医学部を卒業後、市中病院での初期研修を経て現在は皮膚科医として大学病院を含む複数の病院で外来診療を行う。
皮膚科医として専門的な内容をわかりやすく伝えることに重点をおき、WEB記事監修や執筆も行う。

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